第40回 全日本空手道選手権大会
2008/11/9(日)
「愛知県名古屋市露橋スポーツセンター」

 2008年11月9日、愛知県名古屋市の露橋スポーツセンターに於いて、極真連合会主催『第40回全日本空手道選手権大会』が開催され市川道場から内弟子の信田誠一初段と指導員の市川典英初段の二名が出場しました。
 当日は開催地が愛知県にも関わらず、少年部、中学生、一般部の道場生、並びに保護者の皆様が大勢応援に駆けつけてくれました。今大会が市川道場としては初めての他流試合であり、信田、市川両名も市川道場の代表として、その初陣を勝利で飾るべく試合前は話しかけるのも憚られるほどの気迫が漲っていました。信田初段の初戦の相手は全日本大会上位入賞の常連でヨーロッパタイトルも獲得している強豪、また市川初段の相手は何と現役全日本チャンピオン。初戦から厳しい試合が予想されました。
 先に試合場に登場したのは信田初段。勝利へ固いの決意を胸に試合場に上がります。  試合は開始直後から激しい打撃戦が展開されました。信田初段は上背に勝る相手にも全く下がる事なく打ち合います。互いに全力を出し合う好試合となりましたが、残念ながら延長で判定負けとなりました。
 続いて市川初段が登場。常に稽古を共にし、互いに切磋琢磨してきた信田初段の敗退を目の当たりにした市川初段は『彼の為にも絶対負けない』という思いで試合に臨みました。そんな思いの現れか、開始直後から激しく攻める市川初段。先々と攻める市川初段に信田初段も声を枯らして声援を送ります。少年部や一般部の道場生も必死の応援。市川初段はその応援を背にディフェンディングチャンピオンを直も攻め続けます。しかし後半、チャンピオンも態勢を立て直し反撃。その後は一進一退の攻防となり本戦が終了。判定は引き分け、試合は延長となります。延長では市川道場の代表としての市川初段の意地と全日本チャンピオンとして決して他流派には負けられない相手選手の意地がぶつかり合います。試合はまさにシーソーゲーム。どちらが勝利してもおかしくない展開でしたがその矢先、市川初段の正拳が相手選手の顔面にヒット。再開後、またしても顔面殴打の反則が取られ、これで減点1。残り少ない試合時間を必死で攻め続けますがここで試合終了。判定負けとなりました。
 試合終了後、市川雅也師範の所に向かい、試合結果を報告する二人に市川師範は第一声『お疲れ様。よく頑張ったな。』と声を掛けました。市川師範もかつて他流派との激戦を潜り抜けてきただけに、この試合の厳しさを肌で感じていた事でしょう。最初に出たのは両者への労いの言葉でした。試合後の二人は悔しさを滲ませながらも、出てくる言葉は全て前向きな反省でした。最後はみんな揃って記念撮影を行い、会場を後にしました。応援に来てくれた皆さん。ありがとうございました。また道場の代表としての期待を一身に背負い見事な戦いをみせてくれた信田初段、市川初段。本当にお疲れ様でした。次は道場生のみんなの番です。第1回錬成大会では日頃の成果を存分に発揮し頑張って下さい。
 レポート 指導員 山本隆史


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