≪合宿1日目≫
2月7日・8日の二日間、和歌山県日高郡の辻井旅館にて市川道場最初の冬合宿が実施されました。厳しい寒さ、インフルエンザ等の流行で体調を崩してしまう人が多い中、100名近くの道場生が集合し貸し切りバスにて旅館へと向かいました。バスの中では子ども達が大好きなお菓子を頬張り元気100倍に…、カラオケ大会で自慢の歌、物真似を披露する等大いに盛り上がっていました。
お昼1時ごろ、旅館に到着し既に皆のお腹はペコペコに。それぞれ持参したお弁当をおいしそうに平らげて体育館へと向かいました。「何でも最初が肝心です。ここでしっかり気合を入れて良い合宿にできるよう頑張りましょう。」と市川雅也師範よりお話を頂き最初の稽古が始まりました。
地元の子ども達も興味深そうに見学している中、一本一本の精度を高めるべく号令をゆっくりかけての基本稽古、顔面の突きが飛んできた際に対処できるよう対人での移動稽古、最後に3月に行なわれる琵琶湖杯(極真会館主催)へ出場する代表メンバー中心に組手稽古が行われ気迫たっぷりの稽古が終了しました。
旅館へ戻り各部屋ごとにお風呂へ直行。汗びっしょりの体を洗い流し、一同は今夜行なわれる演芸会の話し合へと入りました。下の子たちがはしゃぎ回る中、一般部、少年部の先輩達がうまく取りまとめて一つの演目を創り上げ、一人ひとりの繋がりが強まっていくようでした。豪勢な夕食を頂いてから舞台はいよいよ演芸会へ―、道場生たちは楽しそうな表情を浮かべ大広間へ集まってきました。
演芸会へ入る前に市川師範より講和を頂き、親孝行の大切さについてお話されました。市川師範の幼少時代からのご両親への想いや空手での上下関係など、皆真剣に聞き入り最後に愛読されている本の一文を読まれ講和を締めくくられました。普段当たり前のようにしてもらっている事は本当に有難い事。一同は改めて自分の身近にある幸せを感じ取った事と思います。
講和の後、市川師範より「人を笑わせるのも稽古だと思って全力で頑張ってください、皆の熱演を期待しています。」とご挨拶頂き演芸会がスタートしました。短い練習時間でありましたが、各班練りに練った演目を披露し鬼が出るやらせんと君が出るやらで会場は笑いの渦に包まれていました。やがて全ての演目が終了し、審議の結果、チームワーク賞を桜井道場・生駒道場、最優秀賞を大宮道場の第1班が見事受賞しました。
演芸会後、各部屋に戻り寝支度へ―、気がつけばほぼ全員が気持ちよさそうな寝息を立てて布団に包まっていたのでした。
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