第3回空手道市川道場 錬成大会
2009/11/29
奈良市中央第二武道場


 11月29日日曜日。この日、奈良市中央第2武道場に市川道場の道場生たちが一同に集まり第三回錬成大会が盛大に開催されました。今大会には、約110名の参加者が集まり鎬を削る戦いが繰り広げられました。
 朝から、スタッフ達によって準備された会場に選手達が集まり、受付を済ました選手からウォーミングアップを始めました。体を動かしながら開始時刻を今や遅しと待っていました。学年ごとに整列を行い開会式が開始。川端俊二師範代による開会太鼓が打ち鳴らされました。そして、大会ドクターである山本鍼灸整骨院山本泰久様より開会宣言を、大会顧問である幾田邦夫様よりご挨拶をいただきました。そして、市川雅也師範より「英雄と臆病者との違いは一歩前に踏み出すかどうか。怖い気持ちに打ち克って、一歩前に出て勝ち進んでいってください。」とお言葉を頂き、いよいよ戦いの火蓋が切って落とされました。
 両コートに、1試合目の選手がコールされ入場。挨拶を終え「構えて・・・始めっ!」第一試合から順に試合が始まりました。気合十分目の前の相手に向かっていく選手、いつもの道場の雰囲気との違いにとまどい普段の動きが出来ない選手など色々いましたが、各学年一回戦から好勝負が繰り広げられました。勝ち進むにつれレベルも上がり、前回入賞者が予選の時点で姿を消してしまう波乱も起こる中で、午前中を戦い抜いた選手達が昼に駒を進めました。
 昼休憩を挟み会場中心に設けられたメインコートで、まず3位決定戦が開始。準決勝で惜しくも負けてはしまったものの気持ちを立て直して戦いの舞台へ。「もう一度、悔しい思いはしたくない。」その思いで力いっぱい戦いました。勝った子にも負けた子にも惜しみない拍手が会場から送られていました。
 3位決定戦が全試合終了し、いよいよ決勝戦へ。各階級のNo.1を決める為に決勝のコートに向かいました。幼年の部は前回チャンピオンの椎木選手と香芝道場の武安選手。体格上回る椎木選手が前へ前へ出る組手を展開。武安選手も下がりながらではありますが懸命に攻撃を返していましたがタイムアップ。判定で椎木選手が2連覇を達成しました。小学4年生の部は、前回3位の米山選手と香芝道場の下垣内選手。試合序盤、米山選手がボディーに攻撃を集中させ効かせているかに見えましたが、下垣内選手が下がりながら出した上段前蹴りがヒット技有りとなりました。取り返そうとする米山選手がさらに前に出ますが、そこにもう一度上段回し蹴りが当たり合わせ一本となり下垣内選手が初優勝を成し遂げました。そして、高学年の試合も終了し最後の一般の試合になりました。第一回大会を中学生ながら優勝した中川直人選手と大宮道場のパツィ・エドワード選手の両名が名前をコールされ試合上に入る。試合が始まり力と力のぶつかり合い。中学生ながら一般に階級を上げ出場した中川選手でしたが、じりじりと前に出るエドワード選手の攻撃が徐々に効き始め、試合終了間際に下段回し蹴りの技有りに。今回はパワーに勝るエドワード選手に軍配が上がりました。
 試合も終了し表彰式へ。試合の入賞者とは別に、今回から作文コンクール受賞者達にも賞状と楯の表彰がありました。今回のテーマは『志』。幼年部から保護者の方達にも作文を書いていただき、最優秀賞・優秀賞・佳作3作の各階級5名が選ばれ、なかなか試合では結果を残せない子も作文では選ばれ非常に嬉しそうに楯と賞状に目を輝かせていました。
「勝った日からが負けの始まり、今回勝った人は心して稽古をするように。負けてしまった人は、なぜ勝てなかったかを考え更なるレベルアップを期待しています。」と市川師範よりお言葉を頂き大会に幕を閉じました。今大会上位入賞者たちの試合は白熱しレベルも均衡しているように思えました。
 今回大会にご来賓下さった先生方、朝早くから会場設営などを手伝ってくださったスタッフの方々本当に有難うございました。大会出場選手、沢山の応援をして下さった保護者の方々お疲れ様でした。次回大会でも、新学年となって更なるレベルアップを見せてください!


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