第7回作文コンクール入賞作品

一般 


最優秀賞 平岡 和芳
優秀賞  大垣 剛司
佳作    赤坂 武司
       森井 澄
       矢作 淳


『リーダーシップ』 大宮道場 一般の部 最優秀賞 平岡 和芳 
リーダーシップとは?と、考えたときに自分の今までの人生の中でリーダーシップと呼ばれる状況になるケースがあまりなかったように思います。それは性格と自身の問題であるように思います。前へ前へ出るタイプではないと自分では思いますが、逆にいうと何かしらの指示のもとで動くことが非常に多かったということになります。
よく何か問題がことあるごとにリーダーのその時々の行動が問われています。今の自分に置き換えたリーダーシップとは何かと考えて、自分が今思うことは、特に震災後に強く感じていることですが、なにか緊急事態が発生した時に周りの状況を理解した上で、自分の判断を信じて行動でき、なおかつ周りを引っ張れる。声をかけてその状況下の中でよりベストな行動がとれること。そのような行動のとれる自分になる為にも日々の修行の中で精神と肉体を鍛えているのだと強く思います。
道場においては上を目指し帯が上がるごとに、周りを意識した上で、引っ張っていく気持ちが大切であると思います。少しずつでもそれが出来るように日々の中で強く意識し、今の自分の位置でやるべきことに全力を尽くしていきます。押忍。

『リーダーシップについての一考案』 大宮道場 一般の部 優秀賞 大垣 剛司
今回の課題としてリーダーシップについて作文を考えることになりました。私たち社会人としては、やはり言葉となると会社や組織と言った事に直に繋がると思います。会社で言うとリーダーシップとなるとやはり社長、経営者と言う事になります。組織になると~長と言われる方になると思います。自分なりにこれらの組織的要素を何かに例えさせて頂くとすれば、航路を共う船ではないでしょうか?船で乗組員及び乗船者は何かの目的・目標があってその船に乗り込む、その船の種類は色々な会社と言ったところでしょうか。
目的地に行く為には、その航路を計画しなくてはいけません。又その船を運航させる為には様々な担当部門・任務があります。船の動力・エンジンを管理する機関部、安全に航海する為の見張り部門、乗組員の食事を担当する調理系、様々な情報を入手・伝達・無線などを行う連絡部門など…様々な組織担当がいると思います。その各々をうまく統括し指示を出しまとめていくのが船長、リーダーシップの役割、役目であると思います。もしそれが出来ず統制がとれなければ船は不安定ですし、ましてや安全な航海が出来ず、場合によっては事故等が起き対処も出来ず沈没してしまうかもしれません。
まさに船において船長、リーダーシップは非常に重要な所であります。だからこそ、この例えではありませんが、リーダーシップとして求められる要素は多岐にわたっており、任務責任制は重要であります。この様な例えとして考えてみるとリーダーシップ的な要素は大変で重き事ばかりと言った感じが強くなってしまいます。ではリーダーシップとしての利点などを考えるとどうでしょうか?そうですねぇ…計画が立てられる(自分の意思・希望が盛り込められる)又、経営者などで言うと人を使い利益を得られる。人から信頼感を得られる。まとめられる喜びを知る事が出来る。皆で目的を達成出来る喜びが大きい。人間力を知る事が出来る。等々と言った所でしょうか?やはり最後は人です。優しさや安心感、やすらぎも欲しい。大事な事であると思います。
最期に組織や会社の例としてリーダーシップを考えてみましたが、ここで各々の人々、各々の人間としての人生として考えてみればその人のリーダーシップとは…自分自身なのではないでしょうか?自分と言う様々な力や可能性を持っている自分をどのように導き生きてゆくのか?大きな大きな日々の課題、問題点であると思います。…何か難しい内容になって来ました。(笑)そろそろ失礼致します。…あっとまた水戸黄門の主題歌(調べてみると…ああ人生に涙あり、だそうです)が聞こえてきそうです。押忍。

『リーダーシップ』 大宮道場 一般の部 佳作 赤坂 武司
リーダーとは、立場の違う人々の中間に立つなんとも居心地の悪そうな人のように自分は思っています。ピラミッドの頂上の石を横から見れば高い場所に悠然とあるもののように思いますが、上から見れば周りを様々な石で囲まれたたった一つの石でしかありません。高く天を衝くように積み上げられたピラミッドですが、しっかりとその形をとるためには、いかにそれを支える力強い土台を作れるかにあり、その土台を作る力がリーダーシップであるとおもいます。
自分はリーダーには「統率力」、「牽引力」、「表現力」といった三つの力が必要であると考えています。統率力は組織をまとめる力、牽引力は決断・行動して組織を動かす力、表現力はメンバーに方針や役割を伝える力と捉えています。またメンバーを信じ、礼儀を持って尊重することは前提として大切な事であると思います。自分はこの中で表現力という部分を大切にしています。一方で牽引力というものが不足していると実感しています。
なぜ表現力を大切にしているかというと、メンバー個々人と向き合って組織を考えたいと思っているからです。もしメンバー全員が同じ役割を持つのであれば個人を考える必要はないのかもしれませんが、メンバーごとに役割が異なるとき、どのような役割を求めているかを理解させることが必要です。そして、組織がとるべき行動を自ら果たし、自立した組織になって欲しいと考えているからです。
しかし現実はうまくいかないことでいっぱいです。いかに役割を理解していても、出来ないことは沢山あると思います。そうした時に足並みが乱れないように統率力を発揮し、様々な立場からの相談を受ける相談役となり道を示すのもまたリーダーの役割であると考えています。
そして動きが滞ってしまいそうな時にでも「こうだ!」と決断し、力強くメンバーを引っ張ることが重要になります。これが牽引力です。
自分もこれまで仕事でリーダーを任されることがありました。その中で、メンバーとしっかり話し合い、雰囲気の良い組織を作ることが出来たと思います。しかし、ここ一番というところで力を発揮しきれないところがありました。それは負荷のかかるメンバーに遠慮して、強く引っ張っていけなかったことが要因だったと考えています。まとまりはあってもふんばりの効かない組織では強さとして心もとありません。この点が今自分が改善していきたいところです。
確かにリーダーというものは居心地の良い立ち位置ではありませんが、決して八方美人にはならず、負荷のかかる部分にも納得のもと協力してもらえるよう力強くリーダーシップを発揮できるリーダーに成長していきたいと思います。

『リーダーシップ』 大宮道場 一般の部 佳作 森井 澄
会社や組織の中では必ず、リーダーがいてその組織をまとめたり引っ張っていったりします。
このリーダーが発揮するリーダーシップとは人それぞれに考え方が違うと思います。
例えば、プロ野球の監督もそのチームではリーダーです。12球団ある中で、監督の戦術はそれぞれ違います。相手に5点取られれば、8点、10点と打線がそれ以上点を取れれば良いと考える監督。また、高校野球のように1点を必死に取ってそれを守りきる監督。相手より1点多く取れれば勝てるという信念のもとに3点取られれば5点ではなく4点取れれば良いと考える監督。考え方は様々です。
私はどのような監督の考え方も間違っているとは思いません。自分なりのリーダーシップを見せていると思います。要は相手に勝つことがプロ野球チームの監督の仕事だからです。
逆に考えるとリーダーの考え方は一つではなく、そのチームや組織を引っ張っていくためにどうすればよいかを分析し、自分の決めたやり方を貫くこと。他の人が違うやり方をして成功していても、それを単にまねることは無く、自分の信念に従い、考え方をみんなに共有してもらうことだと思います。
私たちは、なかなか物事を決められなかったり他の人がどのようにしているかを気にしすぎます。そういう私自身もなかなか物事を決められない一人かもしれません。
しかし、このような世の中だからこそ、今以上にリーダーシップを発揮できるリーダーが求められているように思います。「強いリーダーシップを持った人が出てくればいいな」「その人についていけばいいな」などと思っているだけではいつまでも自分自身を変えることは出来ないと思います。自分がリーダーになってみんなを引っ張ってやる。そのためには、今何をしなければいけないのかを真剣に考える。この積極的な考え方が必要です。強いリーダーとは、みんなからヒーロー扱いされて決して失敗などしない存在のように考える人もいると思いますが、私はそうは思いません。その組織の中でどのようにすればみんなが喜んで協力してくれるか。野球で言えばチームを勝たす事ことが出来るのか。リーダー一人の力だけでは決して勝てません。各個人がリーダーの考え方を十分理解し、それを実践できるように努力することが必要です。
空手の試合でも団体戦があります。各自の技術もありますが、チームワーク、またそのチームを率いるリーダーが強いリーダーシップを発揮してこそ勝つ事が出来るのだと思います。
私もリーダーを待ち望むだけの人間ではなく、自分がリーダーになって人を引っ張っていける人物になりたいです。

『リーダーシップ』 大宮道場 一般の部 佳作 矢作 淳
私は、社会人となって約20年経ちます。その中で仕事に対しての悩みや失敗、時には達成感の喜びもありました。色々な意味も含めて、多くのことを学ばせてもらっています。
しかし、そのような中、自分自身何かやりきれない思いがあると最近感じています。言葉にはっきり表現できれば良いのですが、明確にできていない状況です。
ただ一つ言えることは、これからの社会生活において、まだまだ自分自身に対して自信がない部分があると感じています。そして、立場的にもリーダーシップを持って指導や管理等しなければならないことが多くあります。
特に私自身に足りないものとして、リーダーシップを持つこと。そしてリーダーとして必要なことは何か。
以前から学んでいる空手の稽古の中で、リーダーシップに必要なことがあるのではないかと考えています。そして結びつく多くの事も稽古で学んだ一つだと感じています。
帯の色一つにしても意味があり、手本となる黒帯になる為に必要な段階だと思います。その過程で大切なことは、先輩としての自覚を持つこと、後輩に対しての姿勢などあります。そのようなこともリーダーシップに結びつく一つではないでしょうか。そしてもう一つに、稽古に来ている皆さんが向上心を持って目標に向かって頑張っている姿を見ていると、私もやらなければと感じることが多くあります。そのような一つ一つの稽古の中にリーダーシップを持てる要素が多く含まれていると考えています。
これから色々な事からも吸収して、私が考えるリーダーシップを持てたら良いと考えています。