2024年演武会レポート

2024年12月15日(日) <橿原神宮会館>

錬成大会の余韻がまだ覚めやらぬ12月15日に、橿原神宮会館にてチャリティー演武会を披露する機会をいただきました。

 20分という限られた時間の中でしたが、道場生は気合いの入った演武を披露しました。

基本の披露から始まり、型、組手を披露し、空手演武最大の醍醐味である試し割りを披露することになりました。

 正拳、手刀、頭突き、前蹴り、回し蹴り、後ろ回し蹴りなど道場生それぞれが自分で決めた技で試し割りに挑みました。

 一発で割れた道場生もいれば、初めての経験で、なかなか割れない道場生もいましたが、何度も何度も挑戦し、全ての道場生の試し割りが成功しました。

 試し割りというのは、割れなかったらその衝撃は全て自分の拳や足に跳ね返ってきます。だからおそらくは痛かったことでしょう。でもその痛さを微塵も感じさせず、目の前の板に挑む姿勢に思わず涙が出てきました。また他の道場生たちの「頑張れ!」「絶対割れる!」という声援も原動力となり、最後には成功を達成できたのだと思います。まさしく『みんなで勝ち取った成功』だと思います。

 少年部の試し割りの後は、市川尚義初段の手刀による瓦割り、神出勇一郎初段による板二方割りを披露しました。気合いと共に瓦や板が割れていく様子に会場は大きな拍手に包まれました。

 締めは市川雅也師範による型、転掌と寸勁による瓦割りの披露でした。転掌の型は、『天を持ち上げる』という由来があるそうです。その由来のごとく重厚な型の披露となりました。

 そして寸勁による瓦割りでは、掌と瓦にはほんの数センチの隙間しかないにもかかわらず、12枚の瓦が割れていく様子に、一瞬の静寂の後に会場は割れんばかりの拍手に包まれました。

 そして最後に「市川道場では、礼儀・礼節を重んじ、自分自身に負けない強さと優しさが溢れる青少年を育成しています」という道場方針をアナウンスしました。

 演武会は大成功に終わり、参加した道場生ひとりひとりの顔には自信がみなぎっていました。これは華やかな表舞台だけでの成功体験だけではなく、打ち合わせの時や舞台裏で必死に練習し、努力した結果だと思います。

 保護者の皆さまにお願いです。表舞台で成功したこともそうですが、参加した道場生みんなが考え、努力し、練習してきた過程をどうか褒めてあげてください。その努力が子どもたちの健全な発育につながり、市川道場の宝、ひいては日本の宝になっていくと思います。

 今回の演武をさせていただく機会を与えてくださった皆さま、保護者の皆さま、本当にありがとうございました。

 これからもご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

2024

前の記事

奈良新聞に掲載されました!